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踏んで欲しい

「あ、あ、あ、…、ふ」
引っ切りなしに声が上がる。
西日の差し込む放課後、下校時刻はとっくに過ぎている。
もう教室には俺達しかいなかった。
「んっ…」
頼むからそんな顔をするな。いつもの優等生面はどうした。
こんな関係になりたかったわけじゃない。
ちょっと虐めてからかってやろうとしただけなんだ。
それなのに、ああ、奴が色っぽい眼でこっちを見ている。
くせになりそうだ。
もとから気に食わなかったんだ。
優等生って時点で、昔から馬鹿やってる俺達からすりゃ目障りだ。
その上、真面目で頼まれ事を断れないタイプとなれば、格好の餌食だった。
パシリにしたり、一人でいるのを見つければ集団で囲んで小突いてみたり。
でも、
「や、」
コイツに対してこんな欲望を抱いたことはなかったはずだ。

今日も奴は余計な雑事を引き受けたのか、こんな時間まで残っていた。
俺はしたくもない補修でいらだっていたせいもあって、
奴を見つけると早々に絡み始めた。
「たいへんですねー、優等生くんはぁ」
そう言いながら壁際においやり、肩を小突く。


と、そのときだった。
急に足払いをかけられ、俺は壁際にうずくまった。
そのあと、奴の足が俺の股の間に触れたのは偶然だったと思う。
しかし奴はその一瞬の俺の反応を見逃さなかった。
奴はそのとき、こんな面白いものを初めて見た、という顔をした。
そのまま断続的に踏みつけられる。
「あ!あ!あ!」
声が止まらない。逃げ出したいのに体が動かない。
頼むから、そんな見下したような顔でこっちを見るな。
いつもの困ったような笑顔はどうした。
足が止まった。
妙に晴れやかな、吹っ切れたような声で、奴が訊いてくる。
「ねぇ、どうして欲しい?」
ああ、奴が色っぽい眼でこっちを見ている。
くせになりそうだ。
もっと、

「踏んで欲しい」