幼馴染み

家が隣同士なものだから、僕らは家族ぐるみのつきあい。
どちらの家族とも仲が良く、親が出かけるときには、
片方の家に当たり前のように泊まりにいった。
大人になると親同士で旅行に行くことも多くなり、
そんなときも僕らは相手の家に泊まりにいった。
独りだと眠れない。あいつがいないと眠れないんだ。
一緒に風呂に入ってそのまま狭いシングルベッドに潜り込む。
冷たいシーツを二人の身体で温めていく。
あいつの身体はいつも熱を持っていて、僕を汗だくにする。
でもかまわない。
脈打つ身体が、僕にとっては子守唄のようで安心するから。


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最終更新:2009年07月11日 22:06