少年×中年

「……僕みたいな、中年のおじさんなんか、君は相手にするべきじゃない」
「……そんなのアンタの都合だろ。俺はアンタに惚れてるんだよ」
好きになった相手が、いつもこうして自分を子供扱いするのが不満で仕方ない。
確かに自分はまだ高校生だ。相手としては役者が不足しているかも知れない。
それでも。
「中年中年って、自分を卑下するなよ。アンタは十分、綺麗だよ」
好きになったのだから仕方ないだろう。

年を重ねた分だけ色気がある。少年はそう感じていた。
生意気なだけのガキと侮るなら、どれだけ自分が彼を好きか分からせてやる。
「なあ……俺のものになってよ……好きだよ……」

年上だろうがなんだろうが、欲しい気持ちは止まらない。
さあ、どうすれば手に入る?



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最終更新:2009年06月30日 11:03