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フロッピーディスク×PC

彼は、いつも突然にやって来る。
何の前触れも無く押し入り、体を揺さぶり、中を掻き回すと、
あっさりと出て行ってしまう。
半ば無理矢理に抱かれても、彼を嫌いになれないPC。しかし
元来意地っ張りな性格で、「寂しい」と素直に言うことはなかった。

ある日、彼が「もうお別れだな」と言って出て行こうとする。突然の
事に、PCが驚いて問い詰めると、「今度からは、新しい奴が来る」
と返事が。
「もう俺らの時代じゃない。これからは、CD-ROMが
お前の所へ来る予定だ。あいつは俺と違って性格もいいし、お前もその
方がいいだろう」
PCは愕然としながらも、必死に言葉を紡いだ。
「俺はあんただから…だから今まで、ずっと、来るのを待ってたんだ。
あんたじゃなきゃ、誰だって待たない」
初めてPCが心から言った言葉に、胸を打たれるFD。
「俺は容量が少なくて、力も無い。それでも、待っていてくれるか…?」
「待ってる。ここはあんたの指定席だ」

それ以来FDは、少ない容量で必死に頑張っている。あの場所に帰ること
だけを、目標にして。