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モラリスト不良×ドM優等生

「嗚呼、またこんなところにいたんですね」
また来た。俺が隠れてタバコを吸ったり、授業をさぼっていると、どこで嗅ぎ付けるのかいつもこいつがやってくる。
そして、いつも決まったことを言うのだ。
今回のように俺が体育館裏でタバコを吸っているとだ……。
「あ、タバコ……貴方のタバコ……羨ましい、実に羨ましいですよ、このタバコ!
貴方の口内に咥えられ、ジリジリとその身を焦がし、貴方の一部となっていく!
なんて素晴らしいのでしょう……貸しなさい!」
こいつはものすごい変態だった。しかも俺にだけ。
無理やり俺が銜えていたタバコを奪い取ると、何故かこいつはフィルターではなく、煙の昇っている灰の部分を自分の口に銜えようとしている。
本当にこいつはバカだ。
放っておくと実際に火がついていようが構わず銜えてしまいかねないので、俺としては止めるしかない。
高校生でタバコを吸っちゃう不良の俺だけど、目の前で自傷行為をしようとする奴がいたら、止めるだろ普通。
「頼むからやめてくれ。俺が悪かったから」
「だって、羨ましいじゃないですかこのタバコ!貴方に吸われてたんですよ!?」
「ならフィルターの方を吸えばいいじゃないか……なんでわざわざ火ついてる方吸おうとすんだよ……アホか」
心底呆れた目線を送るが、この委員長は意にも介さない。むしろ俺が直視したことで、さっきより顔を赤く染めた気がする。
面倒な男だ……。
「だって……間接キスなんて、は、恥ずかしいじゃないですか!きゃー!」

……今の台詞が、純情乙女が恥らいながら伏目がちに言ったものだったら良かったのに。
中肉中背の健全な高校生男子に言われても、ぜんぜん嬉しくない。
盗られたまんまだったタバコを奪い返して、携帯灰皿に押し込める。ポイ捨ては良くないからな。携帯灰皿は喫煙者のマナーだ。
「あ……」
しかし何故そこで残念そうな顔をするのだ、全く。
「おい」
「は、は!」
口が開いたところで人差し指を突っ込んだ。一気に第二間接くらいまで入ったか?
びっくりしたように目を見張った奴だったが、俺が指を口内で動かし始めたらうっとりした目に変わった。変態。
「タバコはあぶねぇからこっちで我慢しとけ」
嬉しそうにコクコクと首を振っては、舌をぬるりと俺の指に絡ませてきやがった。
そして俺の指を奥まで飲み込む。爪先に咽喉ちんこがあたる。
えずいて苦しいと思うんだが……全くこいつのやることはいつも理解ができない。