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漢を目指す受とそれを必死で止める攻

「岩城竜之介さんってこちらですかー? 宅配便です、はんこ下さい」
「いつもご苦労様です。わー、やっときた」
「竜ちゃん。それ、この間頼んでた通販の家具?」
「うん。一目ぼれしちゃって……。うわ~、思ってた以上に可愛い!」
「いつも以上にバラがたくさんついてるねえ」
「さとりん、ごめんね。本当は嫌なんでしょ、こんな部屋……」
「いや、別世界にいるみたいで楽しいよ。携帯の模様替えも面白いし。また変えた?」
「気がついてくれて嬉しい! このチュールフリルとテディベアが可愛いの!」
「可愛いけど、現場で驚かれたりしない?」
「驚かれたから現場用は他に用意したんだ。ほらほら、とにかくご飯食べよ! お腹すいたでしょ?」
「ありがとう。今日は何?」
「炊き込みご飯と、魚の味噌ホイル焼きと、あさりのお吸い物、五目豆」
「くー、いいね。いつもおいしいご飯が家で待ってて幸せだよ」
「もう。今日は嫌なことあったけど、さとりんがそんなこと言ってくれるから全部吹き飛んじゃう!」
「ああ、なんか現場で怒鳴ってたね。竜ちゃんがゲンコツで殴ってたから、
職人さん相当な事したんだろうなーって思ってた」
「見てたの?!」
「進行チェックに。一応、親会社の人間ですから」
「いやー! さとりんに見られてたなんて!」
「竜ちゃんが真剣に仕事をしてる所を見るのは好きだよ。
それにきちんと仕事してくれる人の方が会社としてもいいのは当然だろ」
「でも……そんな所ばかり見られてたら、いい加減嫌われるから……」
「嫌いになんかならないよ。竜ちゃんほど可愛い人は他にいない」
「……さとりん!」
「……り……竜ちゃん、ちょっと苦しい」
「あっ! ごめんね! もう、こんなごつい腕最低!」
「そんなこと言わないで。僕はこの腕から芸術的な建物が出来るのを見るのが好きなんだ」
「さとりん……」
「君と出会えて僕は幸せ者だよ」
「ううん、それはこっちの台詞……」
「なんか照れちゃうね。ご飯温かいうちに食べようか」
「うん、食べて」
「後で竜ちゃんも食べさせてね」
「……ばかっ!」