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常識人の後輩×不思議系な先輩

「ねぇ後輩くーん」
 「はい、なんですか先輩」
 「悪いんだけど、髪の毛一本もらえないかなぁ?」
 「え、僕のですか? いいですけど、何に使うんです?」
 「んー? おまじない」
 「……はあ?」
 「だから、お・ま・じ・な・い」
 「おまじないなんて社会人の男が口にする単語じゃない上に、死語だと思うんですけど」
 「こないだTVでやってたんだよー、いいじゃん一本ちょーだい」
 「まぁ一本くらいなら……っ痛……どうぞ」
 「ありがとー」
 「ところでなんのおまじないなんです?」
 「これと俺の髪を結んで持ち歩くとー」
 「……持ち歩くと?」
 「……やっぱ、ないしょ……」
 少し赤くなってそういうと、彼は自分の机に戻ってしまった。 



 ビックリした。
 両想いのおまじないなんて子供だましだと思ってたけど、案外効果があるのかも。
 俺はポケットにある、若白髪があったと嘘をついて拝借した彼の髪と自分のものを入れたお守りを握り締め、ドキドキが収まるのをひたすら待った。