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こんな世界いらない

「違う」

渡された紙袋をあけて一言。

「え?」
「僕が頼んだのは先月号。これは今月号」

受けの手には紙袋に入った月刊「世界」。
毎月購読しているのだが先月はずいぶんと忙しい時期が重なり、うっかり買い逃してしまったと言う。
受けの気を引きたい一心で攻めが買ってくると申し出たのだが、それは間抜けと名高い攻めの事、
しっかりと今月号を買ってきてしまったらしい。

「もう読んじゃったもん、これ。こんな「世界」いらない」

しょぼんとうなだれる攻め。
そんな攻めを見てひそかに微笑む受け。

「バックナンバー置いてる店はまずないからちゃんとお取り寄せ頼まなきゃだめだよ」

うなだれたまま頷く攻め。

「面倒だけど一緒に行ってあげる。攻めってお取り寄せの仕方もわからなそうなんだもん」

受けは立ち上がるとうなだれたままの攻めの手を引いた。

「本屋さんまでデートだよ、ほら」