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朝から元気


「……もう起きたのか」
黒から薄青い暗闇に変わった室内。時計をみればまだ早朝だ。
ベッドから上半身を起き上がらせた振動で、脇に寝るAが目を覚ましたようだ。
「仕事今日もあるだろ。早く支度しないと」
「えー。まだ余裕あるじゃんか。もっとゴロゴロしようぜー」
「俺シャワー浴びたいんだよ。昨夜そのまま寝ちまったし」
「――お前、あんな声出るんだな」
カアッ、と顔が火照る。
くそ。酒入ってたくせに覚えてるのかよ。
「しらねえよ、もう!シャワー行って――」
言いかけた言葉が途切れる。
Aがおもむろに身を起こし、唇を塞いできたから。
そして、布団の下の恥部に触れられる感覚。その手は、熱い。
「Bのあんな声、たまらなかった。……もっかい聞きたいなあ」
にやにやと笑う、Aの顔。
昨日まではただの同僚だったはずの、男の顔。
「……一回だけだぞ」
そして、悔しい事に、ときめきを感じてしまう顔。
遠くで鳴くスズメの声を聞きながら、俺達は身を重ね、ベッドに沈み込んだ。