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滅多に好きと言ってくれない


「ね~ぇ。祐樹君っ」
「なんでしょう亮さん」
「祐樹君はクールで美人さんで、それなのに可愛いよね!もう見惚れちゃう!」
「ありがとうございます。亮さんもかっこいいですよ」
「えへへ~ありがとぉ~」
半年前、俺を校舎裏に呼び出して、真っ赤な顔で「好きです」と告白されて、ただの先輩後輩だった彼と付き合いだすまで解らなかったことがある。
「祐樹く~ん」
「なんですか」
「ぎゅーってしていい?なでなでしていい?」
「どうぞ」
俺の恋人は、照れ屋な癖に意外にスキンシップが好きだ。
「祐樹君髪の毛さらさらだねえ」
「亮さんは癖っ毛ですよね」
「ちゅーしたいなー」
それなのに、俺に対する態度と言動が全く噛み合ってくれない。
「嫌です」
「何で!?僕の事嫌いなの!?」
「俺は亮さんの事が大好きですよ」
「じゃーちゅーしてよぉー」
あれだけ全身から好き好きオーラを出しておいて、肝心の一言を滅多にくれない。
「嫌です」
「…なんで?」
「亮さん、俺の事好きですか?」
「うん!」
「そうじゃなくて」
「…らびゅー?」
「ちゃんと言ってください。俺の事、好きですか?」
「う……す………きー」
「…まあ、今回はこれで許してあげましょうか」
「なんで祐樹君はそんなクールな顔でさらっと僕に好きって言えちゃうのー!?」
「亮さんの事が好きだからですよ。そっちこそ、あれだけベタベタしてなんで好きの一言が言えないんですか」
「……す……き、過ぎて恥ずかしいんだよー」
男女ともに人気があって、正直軽い遊び人だと思っていたあの亮さんが、
中学生みたいに真っ赤になって俺に告白してきた、その表情に落とされた。

俺の恋人は、滅多に好きだと言ってくれない