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許されない二人


「本当にいいのか?」
「はい」
「必ず見つけて会いに行くから」
「私も貴方を捜しましょう」
「…じゃあ、また」
「…それでは、また」


拝啓
父上、母上
これを読んでいるということは、俺達は既にあなた方の前から姿を消しているのでしょう。
親不孝をどうかお許しください。

俺と遥希は共にある事を選びました。
短絡だとお怒りになるだろうとは思いますが俺達は決心したのです。
あなた方に、世に認められぬのなら――全てを捨てるしかないのだと。

俺は遥希を愛しています。遥希も、こんな俺を愛してくれました。俺の我が儘に付き合ってくれました。
もう俺は遥希以外を愛すことなど出来はしません。
家督は弟にでも相続させてやってください。俺よりはよっぽど出来のいい弟です。家も安泰でしょう。

それではどうか末永くお元気で。    洸哉



「―あぁ、そういえば…聞いたかい?浜に死体が上がったんだと。それも二つ」
「それそれ、確か屋敷の坊ちゃんと使用人だかの息子だろう?」
「前々から仲良くしてたみたいだけど…心中かね?」
「さあどうだか…聞いた話じゃしっかり手ぇ握り合って、死に顔も穏やかだったとか」
「分からねぇなぁ男と心中、なんて」