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浦島太郎と亀

「なーなー行こうよ、遊園地。バイト代入ったばっかりだしおごるからさ」
「何で俺がお前のおごりで遊園地行かなきゃいけないんだ。そもそもおごられる理由がない」
「え、理由? そりゃ、えーと、お礼だよ。この前宿題見せてもらったお礼。亀だって太郎ちゃんに助けてもらったら恩返しするだろ?」
「確かに俺は太郎だが、浦島太郎でも桃太郎でもない。それにいったいお前のどこが亀なんだ」
「あ、それを聞いちゃう? しかたないなー、太郎ちゃんがどうしてもっていうのなら、俺様のご立派な亀の頭を……(カチャカチャ)
 いてっ、ちょ、何でいきなり殴るんだよ」
「お前が悪い」
「うー、確かにちょっと悪ノリしすぎたけどさ」
「だいたい亀の恩返しってなんだ。お前が俺を遊園地につれていって、年上の綺麗な乙姫さまでも紹介してくれるのか」
「あ、いや、それは違う。っていうかそれは困る」
「そうだろう。じゃあ、恩返しとか言うな」
「あーあ、まったく今日はツイてないな。太郎ちゃんに殴られるし、遊園地行きは断られるし」
「別に断ってない。ただ、おごられる理由がないっていうだけだ」
「え、じゃ、もしかしてワリカンだったら行ってくれるの?」
「もしお前にワリカンでも行きたい理由があるんだったらな」
「あります、あります、理由あります!
 太郎くんの私服見たいし、いつもクールな太郎くんが乗り物乗ってはしゃぐところも見てみたいし、あわよくばお化け屋敷できゃーとか言って抱きついてもらいたいし、とにかく一日二人っきりでデートして太郎くんにおれのこと普通の友達以上だって意識させたいです!」
「はい、よろしい。じゃ、土曜日の8時半に駅の改札前な」