※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

今日から夏休み

「先輩、今日から夏休みですねっ!」
アイスを買いにスーパーに行ったら大好きな先輩を見つけて、駆け寄って抱きつく。
返ってきたのは、不機嫌そうな顔。
「…そうだな。もっとも俺には今日しか夏休みはない。明日からバイトにセミナーと予定づくめだからな」
「えー!!せっかくの夏休み、先輩と夏祭り行ったりしたかったのに!」
俺がぶーぶーと不満をたれると、先輩はどこかイヤミっぽく笑った。
「…そんなに遊びたいなら、暴走族仲間とヨロシクやればいい」
「はぁ!?俺もうやめましたよ。それに暴走族じゃなくてチームですー」
「でもあいつとはまだ連絡取り合ってるんだろ」
「あいつ?えーあー、うー…まあ、ダチだし」
俺が目線を右往左往させながら言うと、先輩はますます陰険な笑みを深くする。
「とにかく、俺に暇はない」
そう言って出口に向かう先輩。先輩はいじわるだ。俺は目に涙をためながら、先輩を追う。
「待って下さいよ先輩、俺…ほんとに楽しみにしてたんです、先輩と遊ぶの」
とうとう毀れてきた涙に驚いたらしく、先輩は目を丸くした。
「お、おい。泣くな。俺が泣かせたみたいじゃないか」
「だって先輩がぁー…ひっく……うう…」
「あーもう…」
その後先輩は俺にアイスを買ってくれた上に、家に招いてもくれた。
涙は女の(俺は女じゃないけど)武器だっていつか誰かが言ってたけど、その通りだ。