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え、オレが受けなの?

弟はいつも兄をバカにしていた。そして同時に兄を溺愛していた。
「ばーか、お前みたいな奴はなー、オレが抱いてやる。
なんてったって、オレはお前が好きだからなー!」
なんとも矛盾する物言いだが、これが弟の口癖だった。
それは半分冗談というか、権威を示すための口上のようなもので。
だからまさかあんなことになるなんて、弟には思ってもみないことだった。
「…なぁ」
兄が小さく呟いた声は、熱でとけそうなくらいに熱かった。また兄の視線も同じだった。
「俺もお前のこと、好き。抱かせてよ」
「は」
弟が目をまんまるにしている間にも、兄はどんどん弟の服を脱がせていって。
「…っちょっと待てよ」
派手な柄のパンツ一丁になったところで、弟が兄の手を止めた。
「え、オレが受けなの?いつも言ってるじゃん、
お前はばかだから、オレがお前に入れてやるんだって」
「んー…まあ聞け」
兄はえらく大人ぶった手つきで弟に向かって人差し指をつきたてた。
「俺はいつもお前に言葉で辱められている。愛してるとか大好きとか
抱いてやるとか入れてやるとかな。だからだ。
これだけ俺が恥ずかしい思いをしたんだから、体で屈辱を受けるのは、お前でいいはずだ。
そう、バランス的に」
「………なるほど。バカのくせに、妙なところで頭が回ったな」
弟がかりそめの納得をしている間に、兄はとうとう全部脱がせてしまった。

弟が違和感に気付くのは、全てが終わった後だった。