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おっさん受けに振り回される13歳攻め

お世辞にもきれいとは言えないアパートの一室に、
真新しい学生服を来た少年といかにも草臥れた風な中年男が卓袱台を挟んで向き合っていました。
少年は今年中学校に入ったばかり。
黒の学生服は肩が少し余っていて、袖も指が少し見える程でした。
手を加えていない生まれたままの髪の色と、
その制服が彼の肌の白さを引き立てていました。
制服のなかった小学生時代はよく女の子に間違えられたものです。
その若々しさとは対照的に、中年男の方は実に草臥れた風情を醸し出していました。
その一番の原因は、男の身に付けていた背広にありました。
色があせ、裾は擦りきれて、シワだらけです。
これでも、もとはそれなりに値の張る一流品でした。
男が大きな会社に勤めていた頃買ったものでした。
しかし、会社に行かなくなった今、それは彼の部屋着になっていました。
このストーブすらない部屋で、少しは寒さを防いでくれるからです。
もっとも、彼は1日の大半を部屋で過ごしているので、
ほとんど背広を着ていることになります。
その背広と同じで、男も昔はそれなりの男でした。
最近小皺が増えてきた無精髭だらけの顔は、すっきりした輪郭で、
深い隈のある目ははっきりした二重、鼻筋もすっと通っていました。
ただ、今の男を見てその価値に気付けるものは、
男が身に付けている背広の価値に気付くものより更に少ないと思われます。
今のところ、それはたった一人だけでした。
そのたった一人である少年は、先ほどからちらちらと上目遣いで男の方を伺っていました。
とても大切なお願いを切り出すタイミングを伺っていたのです。
「あのっ」
ようやく腹をくくって口を開きましたが、緊張しすぎたのか、声変わり前の高い声がひっくり返ってさらに高い声が出てしまいました。
しかし男はそれを気にする風でもなく、普通に話を促します。
「どうしたの」
少年はごくりと唾を呑み込みました。
「あの…僕とエッチしてください!」
「はぁ」
男はクレームに対応するお役所の受付のような返事をしました。
これでは願いが受け付けられたのかわかりません。
「僕を抱いて欲しいんです!」
少年は更に叫びました。顔は真っ赤で、声は震えています。
この状態なら、お隣だけでなく、アパート中の住人に聞こえるような声で恥ずかしいことを言ってしまうのも頷けますね。
「それは無理だ」
ご近所さんからの好奇の視線に晒されることが決定した男は、
それでもとくに取り乱した様子ははなく、普通に少年のお願いを却下しました。
うのも頷けますね。
「確かに俺はゲイだけど、ネコだから」
「……ねこ?」
少年の頭の中で可愛い小動物がニャーと鳴きました。
「佐々木さんは猫だったんですか!」
少年は泣きたくなりました。
まさか好きな人が人間じゃなかったなんて!
「動物の猫じゃないよ。入れられる方ってこと」
「入れられる……?」
「チンコを」
「ああ、じゃあ確かに僕のこと抱けませんね」
少年はは呆然として呟きました。
「佐々木さんが受けだとは思わなかったんで、
僕、受けの勉強ばっかりしてきちゃったんです」
少年はしゅんとして下を向いてしまいます。
「あの!僕、今から帰って、今度はちゃんと攻めの勉強してきます!
お姉ちゃんの本がたくさんあるので絶対、絶対!ちゃんと勉強してきます!」
少年が勢いよく立ち上がり、
卓袱台の上の、出がらしのお茶が入った湯呑みがかたりと揺れました。
さようなら!そう言ってドアを閉めた少年が外の階段をかけ降りる音を聞きながら、
別に抱かれてやるとは言ってないのになぁと男が呟きました。
少年にはまだまだ乗り越えなければならない壁がたくさんありそうです。