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紳士な受け

それでは、と彼は言った。

「それでは、君はどうあっても俺を受け入れることはないんだな?」と。
「そうだ。無理だよ」
先ほどから同じことを繰り返してばかりの俺に、彼は苦笑するだけだった。
「この先、俺以上に君を愛する人間はきっと出て来ないと思うよ?」
「それでも無理だ」
言った瞬間に彼の眼の色が微かに変わった。長い付き合いだ、知っている。
彼は傷ついている。
「だけど、どうしたって俺は君が好きなんだ。触れてキスして、出来れば抱かれたいと思っている」
「やめろ!」
ゆらりと世界が揺れるのは俺が怒りで目がくらんでいるせいか、それとも泣きそうなのを堪えているせいか。
「何でこんなこと言い出した……!」
八つ当たり気味に問いただしても彼はただ微笑むばかりで、だから余計に苛立ちが募る。
「何で告白とかすんの? 何で俺にばっかり選ばせるんだ、お前……!」
告白なんて0か100かだ。今までの、ぬるま湯にずっとつかっているような関係は保てない。
俺にとってお前は別格だ。ずっとそうだった。これからもそうなるはずだった。なのにどうして今更ぶち壊すんだ。
「もう友達じゃ無理だったんだ」
静かに告げられた言葉に俺は何も返せない。
「俺は君の特別になりたい。君に抱かれる権利が欲しいんだよ。君のことが」
好きだと告げる唇に思わず噛みついていた。
告白もぬるま湯も0も100も全てがぶっ飛んでいた。

ああ、そうだよ俺はお前のことが。
ずっとお前のことが。