うまカップ

「……なに食ってんだ?」
「うどん」
「はぁ?」
「だからさ、レトルトの皿うどん」
「そんなもんがあったのか…」
「今日初めて見つけたから買ってみた」
「ふーん。で、今日の夕飯は?」
「これ」
「ああ?」
「お前の分もあるから。なかなか旨いぜ?」
「……いらね」
「なんで。うどん好きだろ」
「レトルトなのが嫌だ」
「オレがいない時はカップ麺とコンビニ飯で生きてるくせに」
「るせ。お前がいんのになんでレトルト食わなきゃなんねぇんだよ」
431 : 風と木の名無しさん[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 01:39:42 ID:JxzJ6LroO [2/2回(携帯)]
「コレだってちゃんとオレが用意した食事でーす。だから食え」
「やだ」
「自分で作らねぇくせに文句言うな」
「最近レトルトの飯食って旨いって思ったことない。だからやだ」
「……それはオレがいない時は飯がマズイって事か?」
「そうとは言ってない」
「なあ、コレ食ってみろって」
「……やだ」
「もしかしたら旨いかもしれないだろ?一緒に食おう?」
「嫌だ。絶対まずい」
「だから試してみろって。あーん?」

そこで食べてしまった時点でオレの負けは確定したのだろう。


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最終更新:2013年08月08日 04:30