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ヒーロー×ダークヒーロー

「たっだいまー!…って、まだ寝てんのかよ!起きろ起きろ!」
「………うるさい…」
「日曜日だぞ!天気もいいぞ!外出ようぜ!なあなあなあなあ!」
「うるさいと言っている…」
「なんだよー」
「仕事明けだ。寝かせろ」
「オレだって仕事明けなんですけど。つーか、仕事終わりで直帰なんですけど」
「…………」
「朝イチで戦って実はくたくたなのに、基地にも寄らずにアンタのところに即行で帰ってきたんですけどー!?」
「……まったく……本当に朝から喧しいなお前は」
「おっ。ようやく起きたな。おっはー」
「…………」
「む。なんだよその冷たい目。うちのブルーといい勝負だぞ」
「俺の目つきが悪いのは元々だ。あの格好つけたがりの青いガキと一緒にするな」
「あーまたそういうこと言う。そういう態度だから、いつまで経ってもアイツと仲良く……って、ん?
 あれ、今もしかしてブルーの『青』と『青い』ガキでかけた?『青』でかけた?なあなあ」
「鬱陶しい…」
「いやいや、マジな話、アンタもう少し隙作った方がいいって!その方が子供も怖がらないと思うぞ」
「ふん。ガキにまとわりつかれる方が迷惑だ」
「素直じゃねーなー。いっつも女子供うぜー弱者うぜーつってるのに、最後には助けるじゃん」
「助けていない。あいつらが勝手に助かるだけだ。俺は気に入らない奴らを倒せればそれでいい」
「んー…まあアンタがそれでいいなら無理は言わないけどさ。でも、勿体ねーよ」
「何がだ」
「アンタすげー強くて、格好良くて、いい奴なのに。周りが誤解してるのって悔しくねえ?」
「馬鹿馬鹿しい。俺は誰とも馴れ合うつもりはない」
「え。えええええぇぇ!?」
「どうした」
「誰ともって……オレとも嫌なの!? そりゃ孤独至上のアンタを落とすのにちっとは強引な真似したけどさ
 でも最後には受け入れてもらえたって、………ハッ。もしかしてオレの事、本当はうざいとか思ってる!?」
「……。お前は毎度毎度その飛躍しすぎな思考回路をどうにかしろ」
「だ、だって、アンタ冗談言わないだろ。言ったとしても笑えないブラックジョークで」
「ほう。笑えなくてすまないな」
「あ、いや、問題はそこじゃくて!なあ、どうなんだよ、アンタ本当は、」
「煩い。黙れ」
「うっ」
「お前が俺の前に現れてから、毎日が煩くて敵わない。勝手に怪我を治療しようとする、
 挙句に飯を食え、風呂に入れ、睡眠をきちんととれなどと、どうでもいい世話を焼く、
 そのくせ、ひとが眠っていようが構わず叩き起こしてまた騒ぐ。本当に煩い。俺は雑音が嫌いだ」
「うう……」
「だが、お前は特別だ」
「…………え」
「太陽の下もたまになら悪くない」
「え、え、え? ちょ、今なんて」
「寝る」
「なんでだよ!起きたばっかだろ!?なあ、もう一回!今のもっかい言って!ちょ、布団かぶんなよ!
 アンタに二度寝なんて似合わねえよ!あっそうだ、今日は遊園地行こうってほら!チケット買って、なあ、なあってば!」