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無口×饒舌

 一応俺だってモテるんだぜ? お前はわかってないかもしれないけど!
時々不安になるわけだよ、俺だって。仁は俺に執着ないんじゃー、ってなるの!
いつも何もいわねーし? 言わないとわかんないことだってたくさんあるから!
……なあ、聞いてる?

 パフェをスプーンでつつきながら、良哉は俺をにらみつける。
彼の綺麗な顔にはたとえ眉間に皺が寄せられても綺麗だなあ、と思った。
アイスコーヒーをストローで啜りながら縦にうなづくと、ホントかあ? とあからさまに疑ったような声色。
実際聞いていたので、ちょっとムッとしてみたり。唇からストローを離して、小さく聞いてた、と今度は口にする。
「じゃあ俺なんていった?」
少しの間を置いて、深く息をつく。俺が愛情表現下手なこととか、それでも俺は良哉がいないと駄目なことなんて、
こいつはよくわかってると思ってたのに。そんなことを考えていると、俺の言葉がごまかしだったと思ったのか、
ほら聞いてないじゃん、と不貞腐れる。
「……ったく」
呟いて、立ち上がって、机に手をついて身体を近づける。仁、と俺の名前を呼んだのを無視して、軽く口付けた。
ゆっくりと距離をとると、良哉はぱくぱくと金魚みたいに口を開け閉めしていた。面白い。
俺は席に座りなおして頬杖をつき、彼に微笑を投げる。
「伝わった?」
「……う、ん」
俺は喋るのが下手だけど、良哉を黙らせるには、行動で示すのが一番いい。
だから口下手を直す気はない……と思っていることは、秘密だ。
「」