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受が格好良すぎて辛い×攻が可愛すぎて辛い

 お前がいたいのは嫌だ、と頑なに挿入される側を譲らなかったケン。
俺は彼が無駄に頑固で意地っ張りなことを知っていたので、渋々折れた。
痛い思いをさせるのが嫌なのは俺だって同じで、無理しないでいいんだからね、と何度もいったけれど、
「女側意外と気持ち良いんだぞ、これが」と聞いてよ奥さんとでも言いたげな顔で言ってくる。
たまに乱暴に彼を抱くことがあって、本当にごめんと詫びるたびに、小さな手のひらで頭を撫でて、
「気にすんなバカ」と優しく微笑みかけてくれるケンは本当にかっこいいな、と思う。

 俺がそれでいい、っていったのに、情けなく顔をゆがめて、何度も何度も「本当に?」と尋ねてくる様子は、
近所の大型犬を思い起こさせる。情事のたびに懸命に俺を気持ちよくさせようとしている姿は、
ひとつ年下であることを思い出させるくらいに必死で、頭を思わず撫でていることにトモは気づいているんだろうか。
たまに乱暴に俺を抱くことがあるが、その不安定さも彼の魅力だと思うし、愛おしいと思う。

「……なあ、俺はお前らののろけをなんで両サイドから聞かないといけないわけ?」
「いや、だってー……かっこいいだろ? ケン」
「いやいや、トモ可愛いだろ?」
長い口上を両サイドから垂れ流されて、かっこいい、可愛いと言い合うアホカップル。
俺はそのふたりを冷めた目で見つめながら、コーヒーを啜る。
カップから口を離してソーサーに静かに置いて、大きく肩を落とす。
「で、あんたらは俺にどうしてほしいの?」
「タツにケンの魅力をわかってもらおうと思って」
「タツくんにトモがどれだけ可愛いか理解してもらおうと思って」
似たような、でも違う言葉を呟くアホカップ、いやバカどもを一瞥して、眉間に皺を寄せる。

「なあ、俺、帰っていいか?」