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おかん気質攻め×素直に甘えられない受け

「だから、ネクタイ曲がってるって」

朝に弱い俺は、こいつが毎朝起こしに来ても『寝坊』に近い。
そんな忙しない時間だというのに、こいつは悠長なことばかり言っている。

「これぐらい普通だろ。だれも気にしねぇよ」
「誰も気にしなくても俺が気になるんだから。ほら」
「いいって!」
「よくない」

このやりとりを繰り返しながら他の準備を終え、鞄を持って廊下へと出る。
これ以上続ければ、こいつも仕事に遅れることになる。引き際はそろそろ。
ならば強行突破だと、玄関へ向かおうと足を踏み出したとき。
左腕をひかれ、そのままこいつと対面した瞬間、
首元にかかる強い圧力と、唇に当たるやわらかい温度。
俺が状況を把握しようとし始めた絶妙なタイミングで離れたそれとは反対に、
俺の首元が引っ張られている原因であるネクタイは握られたままだった。

「ネクタイ、締めなおそうね?」