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常連客の紳士×髭のマスター

マスターの作るコーヒーは日本一。いやあ、世界一だよ。強面髭親父が作るコーヒーとは思えない!

「はいはい。休日に毎週来るなんて、あんたも暇人だね。ほら、ミルクいるんだろ」

ぱあっと顔を明るくする様子は、まるで5歳の子供。嬉々とミルクを手に取る。紳士服と表情が全く合わない。

どうしたんだい?そんなに見つめて。コーヒーと私の姿が似合って仕方ないのかい?それとも、君が飲んだら髭にミルクが付くなあとか?

「黙って飲め、ばかものが」

溜息を吐いてもにこにこと見つめてくる。ミルクを楽しそうにコーヒーへ入れている。

黙っているじゃないか。そもそもお客様がいない!

「あーはいはい。もう熱くないからさっさと飲め」

そうすると、ずいっとコーヒーを見せてきた。カップの中には白いハート。

僕は紳士的な気の利いた言葉を「話すことはできない」けど、君を愛しているんだよ。その束ねた髪も男らしい髭も繊細な指先も優しい笑顔も。
だから、僕のパートナーになってくれないかな?

ああ。このバカ紳士は、全く。

「……何で俺が、柄になく手話なんて覚えたと思ってんだ。バカ紳士」