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ツンデレ攻め×ヤンデレ受け

 どうしたって好きな事実は変わらない。
俺は間違いなく自分を組み敷いているこの人が好きで、自分より小さいこの人が好きで、
自分よりもずっとずっと輝いているこの人が好きだ。愛している。命をささげられるといってもいい。
白シャツのボタンを丁寧に外していく彼の手首をとって軽く噛み付くと、苦い顔をされた。

「いってえよ」
「ごめん。でも好きだから」

少しの間があって、賢一郎はならいい、と唇を尖らせて言った。
じっくりと外されるボタンを眺めるのは妙にエロい気分になる。全てのボタンが外れて腹部を撫でられる。
ぞわりと、背筋に妙な悪寒が走った。気持ちいいってことなのだろうか。
柑橘系のかおりがしたかと思えば、賢一郎の唇が優しく触れる。普段はキツいことばかりいってくるのに、
ひとつひとつの動きが繊細で優しくて、俺ありき、って感じで好き。俺は彼のことなんて考えずに、
ただわがままに気持ちをおしつけているだけなのに。

「けんちゃん」
「懐かしい呼び方すんね、トモ」

二年前かな、まだこういったことをする関係じゃなかったときの呼び名。一応友達という枠組みの中にいたときの、呼び名。
賢一郎は妙にくすぐったそうに笑う。俺も笑う。そして、ずっと傍にいてね、と彼の唇に投げかけると、
それはお前しだいだ、と返された。ならいい。俺がお前から離れることなんて、ありえないのだから。