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自分が受けだと思ってた

兄さんと両想いになってから、少しずつ心の準備はしていた。
そして今日、今夜が俺の覚悟が試される時なんだと、思う。
俺達以外の家族は皆外泊とか、こんないかにもなお膳立て。
けれどいざ家に二人きりとなってしまうと途端に緊張してしまい、夕食を終えた後俺は自室に篭って頭を抱えている。
勿論チャンスを逃したい訳じゃない。俺だって健全な男子であって、色々と、興味は、ある。
兄さんだってそれは同じだろう。
ああ、でもやっぱ怖いなあ。痛かったり、するんだろう、な。
…いやいや違うだろ俺の馬鹿!兄さんなら俺を気遣って大切に、それは大切に抱いてくれる筈だ。
物静かで、正直何を考えてるか分からない時もあるけど優しくて、
誰よりも俺を理解してくれる、あの人のそんなところが俺は好きで堪らないんだから!
あと背が高くて格好良くて、そのくせ甘いものとか好きでそれを指摘してやると真っ赤になったりして、あと笑顔が凄く可愛…
「風呂空いたぞー。入っても良いか?」
控え目なノックと共にバスローブ姿の兄さんが部屋へ入ってくる。
「どうした?」
ベッドの端、俺の隣に腰掛けてにこりと笑う。俺が大好きな、凄く可愛い笑顔。
それからいつものように俺の頭を優しく撫でてくれる。気持ちいい。
兄さんの腕が動くたびに、シャンプーかな?甘い香りが鼻をくすぐって、
気がついたら俺は兄さんをベッドに押し倒していた。
…あれ?こんな筈じゃあ……

弟と両想いになってから、少しずつ心の準備はしていた。
そして今日、今夜が僕の覚悟が試される時なんだと、思う。
彼は自覚していないようだけれど、時折見せる眼差しは欲情した雄のそれで、弟が僕に求めている役割を理解した。
今日は特に態度のおかしかった彼の背中をそっと押してやるのも、優しい兄の役割なのだろう。
ほら、やっぱり僕の思っていた通りでしょう?君の事を一番理解しているのは僕なんだから。
弟の唇を受け入れながら、そっと心の中で呟いた。