男前で潔癖な受け
受けは潔癖。やうやう白く霞みゆく瀬戸際、
少し赤らみて、息づき勃ちたる牡を強く恥じ入りたる。
受けは男前。抱かれる頃はさらなり、闇に堕ちてもなほ、前を見据えたる。
雨に濡るる姿も、をかし。
受けは禁欲的。タイのきつく締めたるはいふべきにもあらず。首筋などのいと白きも、
またさらでもいと寒きに、手に息など吹きかけて、得物持て素振るも、いとつきづきし。
夜になりて、攻めが緩びもて攻めゆけば、躯奥の燠火盛りて身を捩り
燃え尽き白き灰がちになりぬるもいみじう萌ゆ。
最終更新:2012年10月15日 14:49