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さあ踏むがいい!

さっきから彰彦が俺を怒らせようとしてるのはわかってた。
とっくにわかってて、それにのってやる振り。
いや、ひっぱたかれたのは割と本気で痛かったけど。あんた、これDVだろ。DV。
でも俺もやり返したからそこの所は引き分けって感じだ。
そんなに強く殴った訳でもないのに、ぼんやりと横向きに倒れっぱなしの彰彦を見下ろすように俺は立ち上がった。
彰彦の肩を蹴り押して仰向かせる、乱れた前髪の奥、俺を見上げる目の内側がとろりと溶けた。興奮してる証拠だ。
何に対してこんな風に火がつくんだか、さっぱりわかりゃしないけどただ一つわかるのは彰彦は本気でどうしようもないって事。
普段は案外良識あるいい大人(ただし頭の方は少し残念だ)の振りしてたまにこうやって、ぐずぐず溶ける砂糖みたいになる。
そのまま鎖骨から腹にかけて、俺は溶けた甘さで鼻先を擽られて酔いかけながら爪先でなぞり下ろす。
彰彦の目はとろりとしたまま俺を見上げていて、期待に満ちた目線ががどう見ても踏んで欲しいって言ってる。
あんたマジで変態なんじゃないの。普通引かれるよ、こんなあからさまな顔して、さあ踏むがいい、みたいなのってさぁ。
まぁ、のってやる俺も俺だけど。
硬くなりかけた彰彦の一番どうしようもない部分。ここも、その奥も。ゆっくり足先でなぞると彰彦の体がびくびくと震えた。

「……淫乱」

こんな言葉が、彰彦を傷付けるなんて思いもしないから俺は一番冷たく言い放ってやる。
けれど甘さの融点はとどまる事をすら知らず、彰彦は溶け出してしまうんじゃないかという程甘ったれた顔をして笑った。

「お前のせいだろぉー」

……なんだよその顔。
あんたさっきから俺をひっぱたくわ蹴り付けるわ、そもそも俺がテレビ観てたの邪魔するし、
それなのに何こんな楽しもうとしちゃってんの。ちょっとは嫌がったりしてみたらいいのに。
だから腹いせのように、そのままぐりぐりと股間を踏みつけてやると、彰彦は目線を揺らして声にならない声をあげた。