※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

花火大会

今夜の花火大会にアイツを誘った。
他の奴と行くって言われたら諦めようと思ったけど二つ返事でOKもらえて、俺は花火の下での告白も決心する。
夜空に輝く花火に映し出されながら、好きだって言ってやる。
のはずか、何でオレラ人混みの屋台に並んでんの?
アイツいわく、「先に買っとかないと売り切れる。この屋台の粉は他と違ってメチャうまで。揚げ物はやっぱり揚げた手が一番」とのこと。
お前は何処の食いしん坊だ!
両手に食い物の袋ぶら下げて、やっと土手に上がった。
ちょっと計画はズレたが、クライマックスの連発に間に合ったぜ。
色とりどりの花火が開く中アイツの前に回って、真っ正面から見つめて告白するぞ!
意気込んでたらポツポツと雨が・・・・。
あれ?と思う間もなく、土砂降りで2人ともずぶ濡れだ。
「天気予報で所により雨って言ってたけど、すごかったな」
のんきに言うアイツは、しっかり袋の口握り締めて食べ物濡れないようにしてたよ。
いや、もう・・・、なんか、もういいや・・・。
「だな。オレ、もう帰るわ」
予定ガタガタで、気力も無くなって帰ろうとしたオレの腕をアイツが掴んだ。
「オレンチで着替えてけよ」
あー、そういえば家ここから近かったよな。
深く考えず付いて行って、シャワーとマッサラな着替え借りて人心地。
アイツがシャワー浴びてる間ボンヤリ室内見回してると、窓際に蚊取り線香とライターと線香花火が置いてあった。
おっ、これいいジャン。
アイツが出て来てから、ベランダで線香花火に火をつけた。
最後の一本はオレが持って、アイツが寄り添って覗き込んでる。
儚げだけどいいよななんて言ってたら、アイツもそうだなって頷きながら
「けど、記念日にしてはちょっと地味かな」
と言ってオレの肩を抱いた。
えっ?と聞き返す間も何をって問う間もなく、好きだと言われてキスされた。 
なんでこんなことにと思ってると、少し顔を離したアイツはニコッと笑い、
「派手な計画より、情報収集と準備が大切だぜ」って。
同じ気持だって、思いが通じてるって判った嬉しいけど、何かオレの予定と違うんだけど。
でも、まぁいいか。