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顔以外は完璧な男と顔しかとりえのない男

「お前、いつでも主夫になれるな。炊事洗濯ゴミ出し気配り、いいね、羨ましい」
と、言われつづけてはや5年。
今の所、主夫になれそうな兆しは無い。

というのも、自堕落の見本のような友人の方が、圧倒的にモテるからだ。

身長やその他学歴、趣味や色々共通点も多いが、人並みの俺と、目の覚めるような男前美形の友人が並べば、
大体アイツに目がいく。

女性関係にだらしなく、自炊もしたことのない、
それでいてヒモのような生活をしている友人だが、何事にも不自由していないのが、若干、羨ましかった。


「そうか?俺はお前の方が羨ましいぞ。一人でも生きていけるし、なにより主夫になれる」
肉じゃがを摘みながら、友人は笑ってさらに付け加えた。
「好きな奴を胃袋から掴めるなんて、最高だろ」

笑顔で心を鷲掴みにする方が、凄いだろ。
なんて事、口にして言えないから。
俺はただ、友人の好物を黙々と作るだけだ。