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武家×軽業師

軽業師とお武家様は本来身分が違う者同士。

出会いは町中。軽業師が綱渡りをしている場にお武家様が出くわす。
軽業師の華麗な技にお武家様は虜になってしまう。
そのうち軽業師の方も武士が気になってきて、ある日声をかける。
そしていつしか軽業師から誘って一夜の関係をもつ。幸せな一夜を過ごす。
だがお武家様はそれ以降、町には来なくなる。傷つく軽業師。


軽業師の技が話題となって、あるお殿様の屋敷で芸を披露することになった。
だがそこは軽業師を馬鹿にするようなゲスな武士ばかりの宴だった。
軽業師は顔に笑みを浮かべつつ武士に対し腹立たしい。特にお殿様は下品な人だった。
綱渡りの最中に武士の中に、関係をもったお武家様を見つける。
動揺して綱から落ちる。見ていた武士たちからは馬鹿にされる。

宴の後、心配したお武家様が軽業師の様子を見にくる。
怪我は軽かったので平気だと言う軽業師。
お武家様は「あんな危険な芸はやめろ。こんなことで命を落とすなど無駄死にだ」と言ってしまう。
軽業師のプライドを傷つける一言だったので、思わず
「あのお殿様とやらは、あなたが命をかけるにふさわしい人ですか?
あんな人に命をかけているあなただって私と同じ犬死にをするようなものだ」
「無礼な!」
と言い争い。
軽業師は手を出して金をよこせとお武家様に言う。
「ただで楽しもうなんてむしが良すぎでしょう」
怒りを隠しきれないお武家様。懐から銭を投げ捨てる。軽業師を辱める言葉も吐き捨てていく。
銭を拾いながら自嘲する軽業師。
お互いに好きな気持ちはあるのに、世界が違うのだと思い知る。
それ以降二人は会うことはなかった。

それでも軽業師はたまに綱の上から誰かを探してしまう。決しているはずのない人なのに。

お武家様は戦で亡くなる。殿は兵を置いて逃げてしまった。
「ああ、おまえの言ったことは本当のことだった…」と最後に軽業師を思い出して息絶える。