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真面目×ちゃらいの

「なーなー、本当に行くわけ?」
「行くも何も、この道しか残っていないだろう」
「そうだけどさあ。本当にいいの?」
「さっきからそう言っている」
「だってこの道、街灯はあるにはあるけど」
「ああ、一つも点いてないな」
「俺たちの暗ーい未来を暗示してるみたい。お先まっくらーってカンジ」
「暗示?明示の間違いだろう?」
「頷くどころかそういう訂正までしないでよ。余計へこむんだけど」
「すまない」
「どうせ行くなら道の先までずっと明るい道がいいよなぁ」
「そうだな」
「あ、この道も明かりが点れば、俺たちの未来も明るくなるんじゃね?」
「かもな」
「でしょー?名案めーあん。お、明暗を分ける名案、なんちゃって」
「面白いな」
「へっへー。さてさて、街灯のスイッチはどこにあるのかなーっと」
「俺の左手とお前の右手の隙間」
「え?」
「スイッチは、俺の左手とお前の右手の隙間だ」
「それ、手を離さなきゃいけないじゃん」
「そうだな」
「……ふーん。だったらいいや」
「いいのか」
「うん。そんじゃ、行きますか。立ち止まってごめんね」
「ああ」
「あーあ。にしてもマジで真っ暗だなあ。笑える」
「お前はいつも笑っているだろう」
「まあね。アンタが隣にいるからねー」