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宇宙人

「あぁっっっっちぃー」
熱帯夜だというのに、俺は友人の星野に呼ばれて近所の高台にある公園にきていた。

「なぁに言ってんだよ宇野!今日は流星群だぞ⁉宇宙人からの何らかのメッセージを見逃したらどうすんだよ!」
星野は昔から宇宙人が大好きで、流星群なんか起きた日にはテンションが上がりまくる。その度に連れ回される俺のことも少しは考えてほしい。

星野に腕を引かれながら、この町で一番高い公園の丘を登る。
いつもは体を触られることなんて滅多にないのに。この時だけはなりふり構わないようだ。

頂上で空を見上げると、ちょうど星が流れ始めているところだった。
「うおおおおおおおスゲー‼宇宙人よ、オレの前に現れてぇぇぇぇ‼」
星野は流星群に夢中だ。だから気づかない。俺が星野の顔を見つめている事も、俺がどんな気持ちで星野の宇宙人狂いに付き合っているのかも。
星野の関心を全て奪う、宇宙人なんかいなければいい。星野がたまには俺の方を見てくれますようにと、流星に祈った。