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博奕打ちの恋

「負けたらどうなるか、判ってんだろうな」
「ああ」
 目の前で凄む男に、オレは軽く頷く。
 適当に遊んで来たつもりだが、負け無しのオレが気にいらないらしくついにルーレットでサシの勝負。
 イカサマ防止で玉を入れてからオレが賭けて、その逆を奴が賭けるいたってシンプルな方法だ。
 ルーレットが回り玉が入ると、いつものようにフッと脳裏に数字が浮かぶ。
 今回は19。
 オレは迷わず黒にチップを置き、奴は赤に置いて後は勝負を待つだけ。
 スピードの落ちてきた玉はコツンコツンと音をたて、赤の19に収まった。
 瞬間、奴の顔が笑顔になる。
 そりゃ嬉しいだろう、初めてオレに勝てたんだからな。
 奴は笑顔のままオレを見て、
「約束どおり、今までの分体で返してもらうぜ」
「好きにしろ」
 奴の言う取り立てがタコ部屋送りか、臓器を抜くのか、それとも言葉通りか……。
 正直どれを指しているのか判らない。
 が、オレは今まで賭けに負けたことは無いんだ。
 そしてこれからも、負ける気はねぇ。
 だからオレは、欲しかったモノを手に入れられるはずだ。