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君が思うほどいい人じゃないんです&回りが思うほど悪い奴じゃないんだよ

郊外の廃工場で2人の少年が唇を重ねた。地元有数の私立の進学校のアイロンがけされたブラウンのブレザーと教育困難校のボロボロの学ラン
本来ならば絶対に交わるはずのない2人・・・それは進学校の優等生が底辺校の不良にレイプされていると誰もが思う光景だった
学ランの少年の肌は暗い褐色だ。そして独特の縮れ毛がアフリカの血が混じっていることを教えている
「やっぱ克馬とヤルのはこういう廃墟がいいな。なんかスラムで輪姦されているような感じでゾクゾクするよ」
「そういう言い方すんなよ。スラムの貧困は本当にシャレになんないんだよ。オレの親父も・・・」
「分かった。分かった。親父さんの話はもう何回も聞いてお腹いっぱい」
ブレザーの少年は本当にうんざりしたような表情をして言った
「オレはしたいの。そのために駅から30分以上歩いてここまで来たんだよ。そろそろ本番に突入しようぜ」
「靖ってする前はなんか豹変するよな。普段の人道主義者ぶりが嘘のようだよ」
2人はお互いに制服を脱がし合い始めた。そこに日没寸前の強烈な夕日が差し込んだ

靖は東大合格者を毎年何人も出す進学校に通う超優等生だ。高2で英検準1級、仏語検定3級、西語検定4級に合格している
将来の夢は国連職員になって難民支援に携わること。顔も人当たりもよく、周囲からは「非の打ち所のない人」と評価されている
克馬は生徒の半分が退学する教育困難校の生徒だ。最近はほとんど登校せずに、昼間は専ら歓楽街のゲームセンターで過ごしている
父親はコンゴ共和国(旧ザイール)の首都キンシャサのスラム出身。援助団体職員だった日本人の母親と知り合い結婚して来日した
その見た目のせいでいじめられていたが、さらに追い討ちをかける出来事が中学1年生のときに起きた
克馬の父親を頼って来日した親族が窃盗事件を起こして逮捕された。父親は事件には無関係だったが、共犯者というデマが地域中に広がった
その巻き添えで克馬もますます周囲から孤立し、蔑まされ、無視された。克馬が学校教育からドロップアウトするのも必然の結果だった
そんな克馬に手を差し伸べたのが靖だった。靖の父親は行政書士で克馬の父親が入管へ提出する書類の作成を担当していた
その縁で克馬と知り合いだった靖は、周囲の忠告や空気を無視して克馬を何かと遊びに誘ったりした
克馬は当初は靖のことを無視していた。優等生のお遊びに付き合ってられるかと思い、同時に侮辱されているようにも感じた
きつい口調で靖を罵倒したのも一度や二度ではなかった。しかし、靖は克馬の心のドアを叩き続けた
靖は意を決して克馬をあるイベントに誘った。それは入管前での抗議集会だった
政治的迫害を受けて亡命同然で来日したコンゴ国籍の男性が、入管に突然に身柄を拘束され施設に収容された
その日はひどい雨だったが、100人ほどが茨城県牛久市の入管収容施設の前に集まり、収容という名目の誘拐と監禁に抗議の声を上げた
克馬はその様子が信じられなかった。縁もゆかりもない人間、しかも外国人のために大雨の中で必死に声を上げる人たち・・・
ずぶ濡れになった靖を見て、克馬はこの男なら信じられると思った。程なくして2人は体を重ねた

行為を終えたときは既にかなり暗くなっていた。愛し合った後の2人はいつも別々に帰ることにしていた
克馬が2人で一緒に居るところを多くの人に見られることは靖にとって良くないと強硬に主張したからだった
靖は見られても自分の評判が下がることはないことは分かっていた。こういう場合に責められるのは克馬の方だ。世の中はそういうものだ
帰宅して夕食を終えさらに数学と日本史の勉強を終えた靖は、パソコンを立ち上げ保存してある画像を見始めた
その画像はアフリカや南アジアの褐色の肌の若い男性のものだった
(克馬・・・オレは君が思っているような人間じゃないんだよ・・・君に近づいたのだって下心あってのこそさ)
靖は手を動かす速度を早めた。息遣いも荒くなり始めた
(昔から変な性癖でさ・・・黒人やインド人の男にしか感じないんだよ・・・難民支援なんて出会い探しに始めたんだから・・・うっ!)
靖は小さくうめくと動きを止めた。果てたようだった
(克馬・・・君の方が人としてよっぽどきれいだよ。オレなんかちょっと立ち回りが上手いだけの下劣な変態さ・・・)
ティッシュで後始末をしながら靖はつぶやいた
(弟のように開き直ってエロゲマスターになれればどんなに楽か・・・成り行きとはいえ優等生をやるのは本当に疲れる)
処理を終えた靖はアフリカで現地人に抱かれる自分を夢想しながら仏語のテキストを取り出した