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炎使い×風使い

火村のいつもの突発的思いつきで、サークルの皆で川原に焼肉をしにやってきた。
部長が「火村と風谷は炎使いと風使いにぴったりだな!よし!お前ら2人に火おこしは任せた!」などとほざきやがって女子たちを連れて川遊びに行ってしまったため、火村が炭を組んで火をつけ、俺がこうしてうちわであおいでいるところだ。

火村が隣で「ほら頑張れナウ○カ!風使いの本気を見せろ!」と騒いでいる。
誰がナウ○カじゃボケ。お前火をつけただけじゃねぇか、俺ばっかり疲れる事させやがって…。

こいつはいつもこうだ。火種だけつけてあとは俺に任せ、俺がその火種を大きくする。おかげでサークルの企画も人気が出て、今年は後輩も沢山増えた。
「でもさー、オレがこうしてフワフワしてるお前を連れ出してるおかげで、お前今結構楽しいだろ?」
ニシシ。と、火村が笑う。
そうさ、お前の隣は明るくてあったかいんだ。居心地がいい。
「…おぉ…なんかお前今日素直だな…」
「オレもお前の隣は…その…す、すきだし…」
「お前とずっと一緒にいられたらと、思うよ、だから」
ほらまただ。俺の心に火種をつける。こいつの火種を大きくするのは俺に任せてあいつは目を伏せる。
俺は何時の間にか止まっていた火をあおぐ手を緩く動かし始めながら、小さく息を吸った。