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ちくびに、さわるな!

『好きだ』
『ありえねぇ』
『ありえなくない!好きなんだ』
『いやまじでねぇって』
男の俺に好きだと言うこいつは
学校でも遊び人だと噂のやつだ。
遊び人なのは構わない。
顔も綺麗だし料理なんかも上手いと聞く。
なにが気にくわないのか?
そんなの決まってる。
俺は男だし、目の前で真剣な眼差しで俺を見るこいつも「男」だからだ。
『俺はノーマルだ』
『わかってる!けど試しに!な?』
「なっ?」じゃねぇよ。
可愛く小首を傾げても無理なものは無理だ。
『何度も言わせるな』
冷たく言い放ってみたが今日はしつこく食い下がってくる。
『じゃあ!ちょっとだけバグらせろ!』
『はあ?』
両手を広げにじりよってくる様はマヌケすぎて、俺は飽きれ気味にため息を吐いた。
『無理だと言ってるだろ』
『じゃあじゃあ!ちょっとだけ触らせろ!』
こいつは頭が悪いのか?
男を触って何が楽しいのか。
そこまで考えてふと頭に疑問が沸いた。
そのまま疑問を口に出して俺は奴に手を伸ばした。
『ってか男でも乳首って気持ち良いのか?』
何も考えず手をやつのYシャツに伸ばしてみる。
指が乳首の先端に触れた瞬間
『ん‥』
やつは鼻から抜けるような甘い声をだした。
自分の声に驚いたのか、やつは顔を真っ赤にして目を見開いた。
『ちょっ!なっ!まっ‥!』
『あ?』
憎らしいほど生意気なやつの普段は見れない顔。
なんだか楽しくなってもう一度手を伸ばした。
だが、俺の手は乳首に触る事なく奴によってはじかれていた。
『おい‥』
『‥‥るな』
やつは真っ赤な顔で俺を睨み付けた。
迫力にかけていたのは目が涙で潤んでいたからだろうか。
『聞こえねぇよ』
俺がそう言うとやつは唇をキュッと噛んでから俯いた。
やばい。泣かせたか?
そう思って手を伸ばした瞬間、やつは顔をあげるとフルフルと震えながら俺を見つめた。
伸ばしていた俺の手を見てまた顔を真っ赤に染める。
『乳首‥』
『は?』
『乳首にさわるなああああ!!』
それだけ言い捨てやつは走り去ってしまった。
なんだそれ?
でもアイツの真っ赤になった顔も
潤んでた瞳も、凄く綺麗で。
鼻にかかった声は少しエロくて。
俺はもう一度必ず触ってやろうと密やかに心に誓った。