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おしゃべりな神様


『始めましてこんにちわ才人君
今日からオレが君のお父さんでお母さんで必要と有らば
兄弟、使用人、遊び相手、先生、医者、料理人等なんにでもなる男です
名前は神崎静司といいまして、君の父さんを含む友人達にはよく
『お前のどこが静なんだ騒司の間違いだろう』なんてからかわれました
つまりオレが超お喋りでありとてもうるさいという事です
こればっかりはどう努力しても直らなかった事なので
才人君もこれだけは我慢してくれ、…じゃなくて"下さい"か
ん?〔敬、語、止めて、も、いい〕?おお!ありがとな!
いやー敬語ってなれなくてなー!喋り難くて喋り難くて!
っと…才人君ちょっと顔色悪いな、もう少し寝るかい?
ああそっか!ごめんなオレがベラベラ喋ってたら眠れないよな
もう出てったほうがいいか?…〔眠る、まで、いて、欲しい〕?
そうか、じゃあ才人君が起きるまではここに居よう
そうすれば君が寝るまでちゃんとここに居たって分かるだろ?
はっはっはー!オレは以外と賢いのだよ才人君!』
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懐かしい夢を見ていた。
寝起きのぼんやりとした頭で夢の記憶をなぞる。
あれは確か数年前、僕が静司さんに引き取られる頃の夢だ
マシンガンの様に高速で喋る静司さんに慣れない筆談で
なんとか付いていった懐かしい記憶が蘇り僕は小さく笑った。
天涯孤独、事故のショックで声すら出ない体、オドオドした暗い性格
幾ら友人の息子とはいえこんなデメリットだらけな僕を静司さんが
嫌な顔一つ見せず引き取ってくれた理由は今でも分からない。
ただ、あの頃の僕にとって彼は神様であり希望だったし
今でも僕は彼を神のように想い愛している。

未だ夢の余韻から抜け出せずベットに座っていると部屋の扉がガチャリと開いた。
「おお!お前さんが一人で起きるなんて珍しい事もあるなあ」
寝起きの悪い僕を起こしに来たのであろう静司さんが驚いている。
「どうした?なんか嬉しそうだな、良い夢でも見たか?」
自分まで嬉しそうにニコニコ笑う静司さんはやっぱり神様級に可愛い。
「うん、おしゃべりな神様の夢を見てたんだ」
「はっはっはー!どんな夢だそれは」
「ふふ、朝ごはん食べながら話すよ」
いつもの少し変な笑い方で笑いながらリビングへ向かう静司さんを見送り着替えを始める
(たまには僕もお喋りになって見ようか)なんてヒッソリ考えながら。


妹が、お前のこと好きだって