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ツンデレ×クーデレ

「誕生日、おめでとう」
「あ?」
きれいに包装された酒を睨み、恋人は若干不機嫌そうに俺を見た。
「だから、誕生日おめでとう。これは俺からの選別」
「お前、一昨日自分が言ったこと覚えてないのか?」
「何だっけ」
しばらく考えたが、さっぱり思い出せず、首を傾げた。
すると恋人は、苛立たしげに一度、テーブルを殴りつけた。
「俺の誕生日なんか、覚えてねーって言っただろ 」
「あ、うん。だって今日思い出したから」
「今日かよ!また今年もサプライズかと期待した俺のドキドキ返せ!」
確かに去年は、無駄に派手に祝ってみた。
でも、彼は結局不満しか言わなかったから、サプライズ嫌いかと思ったんだけど。
「猫耳メイドはそんなに良かったか?」
「あれは確かによ、か…ねーよ!にゃんとか語尾につけたってな、本物の猫にはかなわんからな!」
「だから、今年はシンプルに酒にしたんだよ」
俺が酒を押し出すと、恋人は若干残念そうにそれに手を伸ばした。
その時、俺はぐっと身を乗り出し、彼の耳元でこう囁いた。

「それに有給取ってきたから、今日明日はゆっくり、色々できるんだけど?」

キョトンと目を瞬かせた恋人へ、小さく笑いながら、付き合って初めて俺から口付けた。