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ドSの懇願

息苦しい。なんとか酸素を取り込もうと息を吸うたびに、傷口に激痛が走る。
浅い呼吸を繰り返して、思わず上がりそうになる声を噛み殺した。
平静を繕おうとする自分の姿は、きっと無様なことだろう。
瞬間、夜ごと繰り広げられる己の痴態が脳裏を掠め、こんな状況なのに無性に笑い出したくなった。
もっとも、抱かれたときに噛み殺すのは苦痛の声だけではないのだけれど。
それに、お前ももっと余裕のある表情をしているだろう?
俺を支えるようにして止血を行っている男の顔は、今やそちらの方が死んでしまいそうなほど蒼白だ。
ピンチになった俺の下に駆け付けたのが、散々俺をいたぶってきたこの男だとはなんという皮肉だろう。
「……いかないでください」
唐突に、男の唇からひどく似つかわしくない言葉が漏れた。
驚いて顔を見上げると、男自身も途方に暮れたような表情を浮かべていた。
男が再度口を開く。絞り出した言葉は、懇願によく似ていた。
「もう、私のものにならなくてもいいですから」
「まるで、好きだって、言われてるみたいだなあ……」
思わずあはは、と力の抜けた笑いを返すと、男の秀麗な顔が歪んだ。
そんな顔をするな。
薄れていく意識の中で、男が何かを必死で叫んでいる。
玩具の一つが壊れてしまったくらいで、お前はやっぱり馬鹿な子どもみたいだ。
本当はお前のこと、どうにかしてやりたいと思っていたんだけど。
ごめんな。





シリアスブレイクな後日譚
生還した男と改心したドS
ドS「お願いです。服を脱がせ四つん這いにし首輪を着けた上であなたのありとあらゆる場所を弄り回し罵り踏みつけ鞭で叩き
  苦痛と快楽を同時に与え屈辱に満ちた表情を楽しみながらその一連の行動をあなたが泣くまで行わせてください(土下座)」
男「……それは懇願と見せかけた別の何かだ」