何の因果か、惚れた相手の名前が父親と同じ

「という訳でお前を名前で呼ぶと言う案は却下する」
「あーいやまあ気持ちは分かるけど普通親父の名前なんかそんなに聞かなくないか?
家にいても『親父』とかそんなんで呼ぶだろ?」
「甘い。ウチの母親は親父の事をいつも『高良さん』と名前呼びだ」
「あまーい新婚家庭の呼び名くらいあまーい」
「と言うわけで諦めろ」
「でも折角付き合いだしたんだからさ、苗字じゃなくてこう親しみを感じさせる呼び名に
しようぜー」
「そうだな…じゃあ何か候補を挙げてみろ」
「うーん…タカさん?」
「某有名芸人を彷彿とさせるな」
「たーさん」
「類人猿の王者っぽい」
「タラちゃん」
「ちゃーん」
「それはイクラちゃん」
「というかお前命名センスねえよ」
「駄目出しだけしてるお前に言われたくないよ!?」
「あーもう面倒くさい。もうお父さんでいっか」
「え!?そこで妥協しちゃうんだ!?」


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最終更新:2012年02月09日 19:14