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もういかなくちゃ

ドアを開けて1歩踏み出し、直後戻ってきた。

「寒い」
「……学校行け」

寒いのは分かる。
今お前がドアを開けた瞬間一気に廊下が冷えたし。
路面も凍ってる見たいだし?

「転んだ事は黙っててやるからさっさと行けよ」
「嫌だ。こんな道歩いて行けるか」
「寒くても世の中動いてんだよ。可哀想な受験生はさっさと勉強しに行け」
「……家でもできる」

確かにこんなに寒い日くらいはと思うけれど
ここで甘やかす訳にはいかない。
今まで頑張ってる事を知ってるから。
後悔はしてほしくないし。

……それ以上にオレが困る。

「……バカ兄貴」
「バカで結構」
「なんで兄貴は休みなんだよ」
「大学生は休みが多いの。……お前も大学生になるんだろうが」

お前、オレのところに来るんだろ?

「なる。なってラブラブキャンパスライフ」
「……バカ」

本当にバカだ。
そんな事の為に頑張るなよ。
それが嬉しくて仕方がない自分はもっとバカだ。

「だったらさっさと行けよ」
「うん。行って来ます」



送り出した寒い世界。

暖かくなる頃は、
きっと一緒に。