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冬のバーゲン

急がないとバーゲンが終わっちゃう!

こういうときにかぎって、電車が遅延するんだろう。僕は不幸だ。

駅から駆けて閉めるぎりぎり、やっと到着した。
そのまま会場内を走って目当ての店に行くと、

もう店じまいを始めていた。

「ごめんねー。かんばいしちゃったわぁ」と
うれしそうに店員さんに言われた。

がっくり。

ああ、これが僕の運命なんだろうか。
会場を出ると外は日が落ちていて、寒々としている僕に
冷たい空気が追い討ちをかけてきた。

「あれ?」
聞き覚えのある声がした。
「あ、きてくれたんだ」
「こ、こ、こんばんは!」

店長さんだ!!

「あの、あの、お疲れ様です。
 冬のバーゲンは今日でおわりなんですよね?!」
「うん」
店長さんはにっこり笑った。

「さっき行ったら完売してましたねーすごいですねー」
「まあまあ今年はよかったかな。
 あ、そうだ。ねえよかったら、これから打ち上げあるんだけど、来ない?」

き、き、キターーー!!!!

「はいはいひあああはい!!」

店長さんに憧れて通い続けて1年。
やっと顧客と認められたんだ。
やっと、やっと、お近づきになるチャンス到来!

「じゃあ○時にこの店なんだけど、僕の携帯の番号を、、」
「は、はい!」


さっきまでのことは全部無し。僕は幸福です。