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某トキ保護センターのトキ(♂)×トキ(♂)

「貴方が好きだ」
「やめろ。忘れたのか。我々には一族の復興という指名が」
「では貴方は愛してもいない女との間に無理に子を成すつもりなのか」
「違う。私も君もいつか愛する女性と」
「無理だ」
「何故」
「第一に、僕は一生貴方しか愛せないだろうし、
 第二に、貴方は僕を誰にも渡したくないだろう」
「な、私は」
「交尾なら僕とすればいい。僕は下でじっとしているから、貴方の良いようにしたらいい」
「そんなのは非生産的だ」
「愛が有る」
「使命は」
「種を残すことだけを目的として生を終えるつもりか」
「・・・」
「僕たちにだって誰かを愛する権利があるはずだ」
「・・・」
「僕は貴方が好きだ」
「・・・」
「・・・貴方に、・・・貴方に拒絶されたら、僕は、衰弱して死んでしまうよ、・・・」
「・・・仕方ない。私の負けだ。こっちにおいで」

 ***

「あの2匹、仲良いッスね、先輩。交尾して卵産んでくれると良いですね」
「あー・・・卵は無理かな」
「?」
「両方、オスなんだ・・・」

本来なら、あの2匹を別のゲージに引き離すべきだろう。
しかし、俺にはあの2匹の気持ちが痛いほど解ってしまうのだ。
鳥が人間のような恋愛感情を持っているのなら、の話だが。
後輩の微妙な表情を眺めながら、俺は途方に暮れた。