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友人だからこその気持ち

好きだ。
お前のことが、好きだ。
何より大切で、側にいたい。
お前の事を考えると苦しくなって、でも、考えると幸せになって。





「…なんて、言えれば楽になれるだろうになぁ…」
「何が?」
「んー…別に。何でもない」
ふと呟いた言葉を聞かれてしまったらしく、隣で本を読んでいた昌也が顔をあげる。

「何でも無い事あるか 今何を言ったんだよ」
「聞こえてなかったなら気にすんなよ」
「気になる」
「気になるな」
特に目も合わさず、声も荒げる訳でもなく、ただ淡々と言葉を交わす。
アイツだって別に聞きたい訳ではなく、単なる言葉遊び。

好きと言葉を伝えれば、この苦しい思いは楽になれるだろうけれど、その代わり、失う物もあるかもしれない。
もしも、この想いを拒否されれば、今のこの時間すら失う。
それは怖い。
今の友人という立場を失うのは、怖い。

何気なく君がいるこの空間がなくなるのは、耐えきれない。

「言えないな」
「悪口か」
「さあね」
悪口だったら、どんなに楽だろうか。