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夏祭り

「揃いの浴衣で神社までの道を歩く。恥ずかしがる君の手を引きながら。
途中の屋台でリッチなたこ焼きを買う。足が半分飛び出ているやつだ。
少し顔が赤い。君も、俺も。
鳥居の手前で足を止める。繋いでいた手に重さが掛かるから。
金魚すくい。水槽の前には小学生が二人。
終わるのを待って、ポイと小銭の交換。
君は不器用だから取れないんだ。腰を屈めて、おじさんに人差し指を立ててみせる。
君の肩越しにポイを受け取り、隣に座る。華麗な技を見せてあげるよ。
他のより大きい、客寄せのを狙うよ。
おわんの中には、赤と黒を一匹ずつ。君のと俺ので一匹ずつだ。
ビニール袋は二つにしてもらおうか。それとも家に寄っていく理由にするかい?」



「なあ、今夜ヒマ?」
「俺を乙女にした妄想を口にする癖は直した方がいい」
「え?お、俺?!言ってた?言ってたの?!」
「言ってた。とりあえず、全部すっとばしてお前の家に行く」