手のひらの中の

生まれて初めて告白された。
部活の先輩に。
男に。
ジュースをおごって貰った後、「手を出せ」と言うので
差し出したらなにか油性マジックで書き込まれた。
「あとで見ろ」と言って先輩が去った後、ジュースを
握らされた手を開くと『好きだ』の3文字が。
「どうすりゃいいんだ」
俺は手のひらの中の妙に綺麗な字に向かって呟いた。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年04月27日 23:13