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さよならは言わない

「俺のどこがダメなんですか?
 悪いところは全部直すから、だからそんなこと言わないでください。」

そういうところだよ。
俺の言うことなら何でも聞くところ。
俺のためならどんなことでもするところ。
俺のことを、誰よりも愛してくれているところ。
そんなことは言えなくて。

「もう、苦しいんだよ、おまえといるの。
 これ以上いっしょにいたら、きっと俺はおまえの事が嫌いになる。
 俺には、おまえみたいな愛し方は出来ないし、それを受け止めることももうできない。
 だから、終わりにしよう。
 まだ、おまえのことを好きでいられるうちに。」


俺のエゴだってことはわかってる。
でも、おまえと一緒にいて幸せだった時間も確かにあったんだ。
あの日々を、思い出したくはない過去にはしたくないから。

「さよならは言わない。
 こんな俺のこと、好きでいてくれてありがとう。」

おまえはいい奴だから。
きっといつか、ちゃんとおまえを愛してくれる人が現れる。
おまえの愛し方を受け止めて、丸ごと包み込んでくれるような人が。

でも、それは俺じゃない。俺じゃあダメなんだよ。


さよならは言わない。
今のおまえにはこんなこと言えないし、俺が言えた義理じゃないけど。

幸せになれよ。
俺といたときよりも、ずっとずっと幸せに。