で、どうする?

薄暗い照明、窓の無い部屋。
無駄に大きなTVには、飽きることなくAVが垂れ流されている。
そして、部屋の大半を占める大きなベットの上には、
恐ろしいほどこの場が似合わない人物が、居心地悪そうに正座してる。

ウチの学校の風紀委員長。

コイツが、何かにつけて俺に注意をしにくるのも、
俺と関係の在る男子生徒たちを目の敵にしているのも、
何故こんな場所にのこのこ付いて来たのかも、
理由は全部同じ。

俺のことが好きだからだろ?

バレてないと思ったら大間違いだよ、馬鹿。
委員長は、耳まで真っ赤になった顔を、けして上げようとしない。
ただじっと俯いて、何かが過ぎ去っていくのを待っているようだった。
そんなことは、俺がさせない。
折角巡って来たこの機会を、黙って見過ごすかよ。
でもこのまま黙っていても時間の無駄みたいだ。
俺は仕方なく自分から口を開いた。

「で、どうする?」

堅物委員長の肩が、びくりと震えた。



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最終更新:2011年04月27日 22:10