※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

魔法使いと仮病使い

魔法使いなんて出来損ないにとっては苦痛なだけだ。
人間よりも勉強することは多いし、色々と面倒だ。
今日は一応大事らしい進級試験の日だが、サボってやる。
どうせ、課題の魔法は使えないし、受けるだけ時間の無駄だ。
ゆっくり寝てやるつもりだったのに、なぜかクラスの委員長が迎えに来た。
ベッドに潜り込んだ俺にさっきから苦言ばかり言いやがる。
大体こいつは面倒見が良過ぎるんだ。
俺なんてほっとけば良いのに、絶対一緒に進級するんだってうるさくて仕方ない。
無視する俺に焦れたのか委員長は布団を捲ろうとするから俺は魔法をかけた。
俺の耳が蛸になるように。


布団が捲られた時、委員長が見たものは顔全体が蛸になった俺だった。
だが、これは失敗して良かったかもしれない。
委員長のあまりにも真剣な顔を見た俺の表情を隠すのに一番都合が良かったから。