※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

王様と私

付き合いで出た合コンの王様ゲームでそれは起こった。

「お、俺、王様ー!」
良い感じに場を盛り上げていた幹事の片山が印つきの割り箸を上げた。
「じゃあ、4番が王様にチューな~!4番誰だ~?」
「げっ...」
僕は手の中の割り箸に書かれた番号に、思わず声を上げた。
「あ、小林君なの?」
「きゃーw」
いい加減酔いが回ってる周囲に王様の方に押しやられながら、僕は
内心ドキドキしていた。
実は片山はちょっと好みなんだけど、それを周囲に悟られたらマズイ。
不自然じゃなくほっぺにチューあたりで誤魔化して...とか考えていたら、
突然、肩に手を回され引き寄せられた。
びっくりして顔を上げると、片山の整った顔が目の前に迫り、いきなり
唇をふさがれた。歯を割って舌まで押し込んでくる。
ほんの数瞬、僕を弄った舌は何も無かったように退却し、女子たちの
嬉しそうな悲鳴が響く中、顔を離した片山は顔の前でパンと両手を合
わせて「ご馳走様」と言いやがった。


「あの王様ゲームの時、さ」
「ん?」
「小林が4番引いたのわかってたって言ったら怒る?俺、幹事だったから、割り箸に
印つけてたんだ。小林に触れるチャンスなんて、あの時を逃したら無いって
思ってたから...」
「お前なあ....」
僕はため息をつくしかなかった。