※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

筋肉に憧れる小柄で華奢な少年が攻め

「…なによ」
「いや」
視線を感じて振り向いた俺に慌てる様子もなく、奴は少し不機嫌そうな顔で、首を傾げた。
「相変わらず、マッチョだなーと」
「悪いかよ」
「むしろ羨ましい」
俺、つかない体質だろ。そう言って、またふてくされたようにパソコンに向き直っている。
画面は流行りのネットゲーム。奴のアバターはガタイのいい狩人。
「なんでそんなにこだわるんだ?」
マッチョと称された俺的には、結構どうでもいいのだ。
部活をやってれば嫌でもつくが、正直バランスが悪い。着たい服も限られる。
こう挙げてみると、案外不満あるな。
そんな旨を語ると、奴は再び俺に向き直った。
「ガキに見られたくないのがひとつ」
あー。茶髪にしたら補導されかけたこともあったっけ。頷く。
「オタクだと思われたくないのがひとつ」
なるほど、ヒョロい=オタクだという世の偏見は根強いらしいからな。これも頷ける。
「で、一番はお前を抱きにくいこと」
なるほど、俺を……え?
同じように頷きかけて、俺はびたっと固まった。
奴は俺を見据えたまま、躊躇いもなく続ける。
「何度かやってみて分かった。…バリエーション試せないし、時々つらい」
「え、お、…あ、」
「ごめんな、イイって聞くヤツとか、いろいろやってみたいんだけどな」
…心底すまなそうに言われても正直困る!
最近ようやく慣れてきたばかりの、あれやこれやが脳裏に思い出されるあまり、
「…だだだだいじょ、うぶだ、…じゅうぶんきもちいいから!!」
思わず上擦った声で叫んでしまった事実と、
「よかった。んじゃ、こないだ物凄いことになったやつ、またやってやるからな」
喜びを満面に浮かべた奴の微笑みに、俺はただただ悶えるしかないのだった。